こんな人におすすめです
・鹿沼土がちょっと気になってる人
・鹿沼土の使い方を知りたい人
・観葉植物、園芸初心者さん
園芸コーナーで見かけたことがある鹿沼土。
一体どんな風に使うのでしょうか?
今日はそんな「鹿沼土」をマスターしちゃいましょう!
●鹿沼土がどんな土か。
●赤玉土との違い。
●適した植物と適さない植物。
●鹿沼土の上手な使い方。
鹿沼土ってどこの土?
栃木県の鹿沼市でおもに採掘されてます。
昔々、赤城山の噴火で出た火山灰が、風化して鹿沼土となりました。
鹿沼市を中心に栃木県に広くみられます。
鹿沼土の特徴・赤玉土との違い
では鹿沼土の特徴を赤玉土と比較しながら見ていきましょう!
白い土。水を含むと黄色に変化
鹿沼土は白っぽくて、赤玉土は赤っぽいです。
そして鹿沼石は水を含むと黄色っぽくなるので、水やりタイミングが分かりやすいのも利点の一つです。
酸性の土
赤玉土に比べて強めの酸性という点。
そのためアルカリ土壌を好む植物には向きません。
排水性が高い=水はけがよい
赤玉土も同じですが、さらに排水性に優れています。
通気性が高い
鹿沼土はスポンジのようにたくさん穴が空いており、赤玉土よりも通気性が高いという特徴があります。
保水性は赤の勝ち!
粒の穴が水を吸い込むので保水性はあります。
しかし赤玉土のような粘り気がないので、比べると保水性は赤玉土に軍配が上がります。
保肥性も赤の勝ち!
肥料を土の中に蓄えておく力、保肥性がありません。
一方、赤玉土は高い保肥性を兼ね備えています。
鹿沼土は硬い!水やりで崩れない
赤玉土より劣化しにくいです。
赤玉土は土を固めた粒なので水やりで徐々に崩れ、次第に通気性や排水性が悪くなります。
しかし鹿沼土はそもそも軽石なので粒が固く耐久性があり長持ちします。
鹿沼土・赤玉土の比較表
適した植物と向かない植物
鹿沼石は酸性の用土です。
そのため酸性が苦手な植物や弱アルカリ性の土壌を好む植物には向きません。逆に酸性土壌を好む植物には適しているということになります。
では鹿沼土の酸度の観点で、適して植物と向かない植物を少し挙げてみます。
酸性土壌を好む植物(適している)
ブルーベリーは酸性土壌を好むことで有名です。
おすすめは、「鹿沼土:ピートモス = 5:5」の配合です。
それ以外にもたくさんあります。
基本用土としては、赤玉土よりも鹿沼土多めか同率で配合したり、改良用土として土壌を酸性化させるピートモスも混ぜあわせる配合が適しています。
ちなみにアジサイは土壌の酸度によって花の色が変わります。
酸性に弱い多くの野菜類
・【pH6.5-7.0】ホウレンソウ・エンドウ
・【pH6.0-6.5】アスパラガス・セロリ・ニラ・ネギ・レタス・白菜
農家さんではアルカリ性に傾きすぎた土壌を中和するために鹿沼土を撒くこともあるようですが、家庭菜園の用土では不向きといえます。
家庭菜園では、「赤玉土:腐葉土 = 7:3」など赤玉土を基本用土にするのが無難です。
弱アルカリ性土壌を好む植物
市販のハーブの土は中性~弱アルカリ性に作られているようです。
なお用土を作る場合はこちらも基本用土はやはり赤玉土にして、なおかつアルカリ性に傾けるため苦土石灰などをまくのがよいでしょう。
鹿沼土の使い方
一般的に鹿沼土は赤玉土と同じ基本用土なので、他の改良用土と混ぜて使います。
鹿沼土のメリットは、なんといってもその高い排水性と崩れにくいという耐久性にあります。
つまりこれは赤玉土の崩れやすく、徐々に目詰まりしてしまうという弱点をカバーしてくれます。
酸性が強いため使いづらそうなイメージがありますが、そもそも多くの植物は弱酸性土壌でよく育ちます。
そのため実は全体の2割くらいで鹿沼土を使えばあまり神経質になる必要はありません。
ブレンド土として鹿沼土を混ぜているケースは本当によく見られます。
植物をもっと元気に育てるためにも、ぜひ積極的に鹿沼土を使用してみましょう!
では、いくつかおすすめの使い方をお伝えしてみます。
基本用土の赤玉土に混ぜて使う
赤玉土の弱点を補うため、
例えば赤玉土:腐葉土 = 「6:4」
とする場合に、
赤玉土と鹿沼土を「3:2」
にするだけでも全体の水はけがよくなり、またその効果が長持ちします。
軽さを活かしてハンギングに使う
ハンギングの用土は水を含んで重くなると落下の恐れがあります。
そのため軽い鹿沼土を配合するのがおすすめです。
【例】赤玉土:鹿沼土:ピートモス:パーライト = 「4:2:2:2」
無菌なので挿し木・苗床に使う
挿し木をするときに一番怖いのは細菌の繁殖です。もし細菌が発生するとすぐに腐ってしまいます。
一方では水分量をきちんと保ってあげる必要もあります。
また、植物が発根する時に肥料を必要としません。
この条件で考えると、無菌で無機質でなおかつ保水ができる鹿沼土は、挿し木や苗床の土に非常に適しています。
室内の観葉植物に使う
ベランダに比べ室内は風通しも悪いため土が乾きにくくなります。
根腐れの原因となるため乾燥を好む植物はとっては死活問題です。
そんな時も鹿沼土の優れた排水性を活用することができます。
通常は赤玉土と腐葉土だけで作る土を、鹿沼土と赤玉土を基本用土とすることで排水性を高めることも出来ます。
※さらに腐葉土もpH調整済みピートモスで代用することがおすすめです。ピートモスも鹿沼土同様無菌の土なので清潔感のある用土をつくることが出来ます。
【例】赤玉:鹿沼土:ピートモス = 5:2:3
※酸性が気になる場合はくん炭も少量混ぜ合わせることおすすめします!酸度中和と脱臭効果、殺菌効果もあります。
サボテンや多肉植物に使う!
鹿沼土の排水性と通気性の良さはサボテン、多肉植物に適しています。
鹿沼土だけで多肉植物を育てるとても興味深い実験を見かけました!1年かけて比較実験をされてます。
さすがに鹿沼土だけでは栄養が十分とは言えませんが、「鹿沼土だけでもいけるのか!」ということが分かります。
赤玉土と鹿沼土を基本用土としてバーク堆肥や、もしくは市販の園芸用培養土などを混ぜ合わせるのがおすすめです。
逆に多肉のかわいい姿を大きくしたくない方にはいいのかもしれません。
通販で鹿沼土を買う時の注意点・おすすめ
何リットルで買うか?
鹿沼土は粒のサイズごとに商品化されており、小粒・中粒などがあります。
細粒,大粒などもありますので購入時に確認が必要です。
また、おおまかに小サイズと大サイズがあり値段感は以下になります。
●小サイズ 2~5Lでおおよそ200円~300円
●大サイズ 15~18Lでおおよそ500円~600円
なお、上記は楽天の商品のお値段で別途送料が600円~800円くらいかかります。
Amazonの場合は送料無料が多いのですが、楽天より商品価格が高く結局同じくらいの値段になるものが多いようです。
●2Lは、24cm×18㎝くらいで片手のひらに乗るくらい
●14Lは、56㎝×38㎝くらいなので両手で抱えるくらい
ネット通販でおすすめ鹿沼土3選!
おすすめは硬質の鹿沼土です。
通常の鹿沼土に比べ固く崩れにくいため、排水性を長く保つことができます。
しかも通常の商品と100円~200円程度しか変わりません。
ネット通販でどうせ買うのであれば硬質の方がおすすめです!
次に私が信頼できると思える鹿沼土の商品を3つ紹介します。
粒が小・中・大で選べる、メーカー直硬質鹿沼土
刀川平和農園さんが作る鹿沼石は品質の高さで口コミの評価も非常に高い。
粉抜きがされており、粉が出ないというのがうれしいポイント。
代理店販売でなく、刀川平和農園さん直のショップという部分も安心。
天然の鹿沼土は、乾燥すると、粉になる。この超硬質鹿沼土は、粉抜きもされており、扱い易い。鉢の中で潰れにくいので、用土も長持ちする。集合住宅向きの用土だ。
SOURCE:Amazon口コミ
日光砂という名の鹿沼土
日光砂とは鹿沼市と日光市の間で採れる、より硬い品質の高い鹿沼土です。
こちらも粉を取り除いてあるので使いやすい用土です。
硬くて気に入って使ってます。バラやクレマチスの植え替えに。ストックがなくなったので購入しました。
SOURCE:楽天口コミ
あかぎ園芸の鹿沼土 14L【小粒】
粉抜きもしているそうです。またホームページもしっかりされているので信頼できます。
またこちらもメーカーさんがショップをやっているので安心です!(※Amazonのみ)
まとめ
赤玉土より使いにくいイメージがありますが、市販の培養土の原材料によく含まれる鹿沼土。排水性・通気性にとても優れています。ぜひチャレンジしてみてください!
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